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寄贈コーディネーターとは(2)

国立国会図書館サーチの検索結果画面(文字ぬりつぶし済)

弊社が取り扱う寄託品は基本的に沖縄関連の紙資料(書籍、写真、楽譜など)なのですが、例外がございます。

今からだいぶ前、コロナ感染症がでてくる前です。社長個人がとりあつかった寄託品はとあるカルト団体が発行した新聞の、とびとびのバックナンバー十数冊でした。収蔵先は国立国会図書館。
実際の検索画面は白地ですが、今回処理の関係上色を付け、なおかつわざと文字化けを起こさせております。

詳細については語ることができません。
カルト内部で起きた暴力事件を被害者が裁判所へ訴え勝訴するまでの記録をつづったエッセイが収められていました。
とびとびで社長がかき集めたバックナンバーを読み進めてみると、カルト内部からは事件を裁判沙汰にすること自体反対する声が根強かったようですし、実際に勝訴したあとも、信者らから被害者の家族に「お前は加害者にとても世話になったのだから」と、賠償金分の金額を加害者へ払うよう声かけがあった模様です。

国立国会図書館には「納本制度」があります。

法律に基づき、この団体が刊行した新聞類も納入しなくてはならないはず、です。
そこで国立国会図書館サイドから団体の担当部署むけに納入を呼びかけてもらいましたが拒否されたとのことでした。
社長が別ルートから聞いた話では「関係者の心情をさらに傷つけてしまうので、この新聞をむやみに広めないでください」みたいな呼びかけが信者向けにされたのだそうです。
実に奇妙な話だと思います。どうみても事件や裁判の口封じにしか解釈できないのですけど。

この新聞バックナンバー、納入までかなり時間を要しました。国立国会図書館への寄贈は一般の方々には少々難関かもしれません。
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